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いやいや始める高速道路準備編ー速度差を極める
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速度差を極めるためには正しい認識のもと経験を積むことです。
何故正しい認識が必要かというと、
皆さんはすでにたくさんの速度差は経験しているはずです。
しかしその経験を活用できるほどには整理整頓ができていないことでしょう。
活用するためには、活用したい場面で、そのいくつかの経験の中から、適切な経験を呼び出すことが必要です
そのためには、その得た経験に付加情報や詳細情報を加えて適切な経験を、呼び出しやすくしてあげることが必要です。
では、その付加情報を加えた速度差の経験を積んでいきましょう。
速度差を経験する
まずは実際に速度差が生じる環境に身をおきましょう。
片側2車線以上の道路が身近にあればそこを利用しましょう。
追い越し車線のほうが障害物が少ないのでできればそちらを走行します。
走行していて、もう一方の車線を走行している車両を見つけたらロックオンします。
そして、その車両に対し、とにかく速度差を待たせてみます。
追いついたり、離れたり、同じ速度で走行してみたりします。
そうすると、いくつかのことに気がつくでしょう。
例えば次のようなことです
- 追いつこうとしても急には追いつけないこと
- 接近しだしたら、今までよりも急接近するように見えること
- 隣の車を先に行かせて離れる場合は予想以上に急に離れること
- 一定の加減速のつもりでも2字曲線的に距離が離れたり近づいたりすることがあること
- 隣の車と同じスピードで走るのは難しいこと
- 隣の車が一定のスピードで走っているとは限らないこと
更に精神的なこととか、些細な付加情報とかとかの経験値も加えていきます。
経験を深めるための素材は視界そのものに加え、バックミラー、サイドミラー、
あるいはセンターピラーなどの障害物も含めた、あるものすべてを使ってみます。
- 追い越そうと加速している時には視野が狭まること
- 慌てると視界が狭まること
- 一瞬見ただけでは速度差はまるでわからないこと
- 後ろや横を向いたいる間に予想以上に状況が変化していること
- 後ろや横を向くと、釣られてハンドルを動かしてしまうことがあること
- バックミラーはあまり役に立たないこと
- サイドミラーには沢山の死角があること
- サイドミラーに隣の車両が映らないと、安心できないこと
- サイドミラーとバックミラー、それぞれ見え方や距離感が異なること
- ゆるいカーブでは内側の車両が先行していくこと
- 同じスピードで走行していると相手の動向がだんだんわからなくなってくること
- 速度差がある方が自分の思うとおりにやりやすいと気がつくこと
- 助手席の言う状況報告がほとんど役に立たないこと
- 助手席の状況報告が痛切に欲しいと思う時があること
片側一社線の場合は追い越しなどは出来ませんが、追いついたり、離れたりすることで
同様の経験を積むことが出来ます。
こうして速度差に関しての経験と情報が蓄積されていきます。
日常、普通に繰り返されている一般走行でもこれだけの情報と経験を蓄えることが出来ます。
ここで取り上げたことが全てではありません、まだまだ気がつく点があることでしょう。
高速道路を普通に走行しているドライバーは、これらの経験を当たり前に積んで、知識と武器にしています。
最初から偉かったわけではなく、時間をかけて育ったわけです。
しかたがないので、同じように、経験を積んでいきましょう。
この時点では、経験を積むだけで応用することは考えないほうがよいでしょう。
単純にその違いや、特徴を把握しておくだけにとどめましょう。