あとがき

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一般的にハウツー本にしろアドバイスにしろ、対象者が前向きな意欲をもって対応することが前提条件となっています。そのため、情報量が多くても、新たな学習が必要になったりしても、特に問題視されることは少ないと思います。

 

ところが、対象者が意欲のない、あるいはやりたくない状態だった場合はどうでしょうか?

あるいはその分野が不向きなため、いくら学習しても身につかなかった場合はどうでしょうか?

 

このような場合、先ほどのハウツー本やアドバイスは、とても読者の理解の域を超えていることでしょう。経験者が何年もかけて学習し会得したものを、いくらコンパクトにまとめたからといって、そのような対象者にとっては、かなり無理があります。意欲のない、あるいは不向きな対象者に、理解できない高度な次元の話や、一度に大量の情報を伝えても、かえって逆効果なこともあります。いくつかの得られる知識よりも、より多くの敗北感を味わい自信を喪失し、負のサイクルに陥りかねません。

 

実際、そのような情報を入手することすらできない状況で、新たな試練に立ち向かわなければならないユーザーは多数いることでしょう。本書は、そんな「できなくて当たり前、理解できなくて当たり前、やりたくなくて当たり前」を前提にした不得意な人や初心者、さらには面倒なのでやりたくないと思っている人たちに向けて書かれています。

設定を特定の状況に絞ることにより平易に説明することが可能になり、そのことで理解しやすく、実行へのハードルが低くなることを期待しています。

 

 

 【サンドラ番長について】 

タイトルの『サンドラ番長』とはサンデードライバー番長のこと。サンデードライバーであることをカサに偉ぶっている状態のことです。積極的にサンデードライバーであることをアピールしている状態のことです。日本ではペーパードライバー、サンデードライバーはあたかも悪者のように蔑まれるフシがありますが、それは違います。初心者マーク、もみじマークのように、サンデードライバー、ペーパードライバーも交通弱者です。周囲が配慮してあげることで、お互いが気持よく走ることができ、また事故率にも影響があることでしょう。

 

ペーパードライバー、サンデードライバーには特にそのことを示すステッカーがないため、そうとわかるように、ブイブイいわせて走るようにという意味を込めてサンドラ番長と言う名をつけました。そうすることで、あらかじめ周囲に「あ、この運転手は運転が下手なんだな」と思わせておくことで、車間を空けてもらえたり、合流時に譲ってもらえたりして、結果的に、みんなが安全に走行できるからです。相手の善意を一方的に期待することに対して、気がとがめるかもしれません。下手だと思われたくないと思うかもしれません。でも、ここは割り切って、肩身の狭いサンデードライバーたちを代表して、目立った運転をしてみましょう。そうやって運転経験を増やし、慣れてうまくなったときに、サンデードライバーに出会ったら、今度は配慮する側として温かく見守ってあげてください。なお、本来の番長の意味とは異なる使い方が目につきましたら何卒ご了承ください。

日本では一般的にペーパードライバーという用語がよく使われますが、和製英語のようです。本書では英語圏でも通じるサンデードライバーの名称を使っています。かといって「Gang leader of the Sunday driver」といっても通じません。意味的には「Representatives of the Sunday drivers」でしょうか。

 

 【筆者プロフィール】

1959年生まれ、蟹座A型。運転歴は自動二輪から始まり^40^年近くに及ぶ。面倒くさがりやと物事を深く追求する性格のため、楽をすることに関して知識が豊富である。特に車の操作に関してのテクニック面、精神面での知識は独自の視点を有している。東京におけるドライバーの技術・マナーの習熟度を十年単位でみることができる。仕事、私生活での運転はもとより、ロードレース(バイク)での優勝経験もある。

1975年生まれ、山羊座A型。運転免許取得から5年間、運転回数はゼロ。なのに突然、衝動買いで車を購入。教習所のペーパードライバー講習を受けるも、車庫入れ、車線変更、合流は大の苦手。車で出かけるときは極力運転できる人を頼り、運転しないように努めてきた。結婚に伴いマイカーを手放した後は、まったく運転しないペーパードライバーに逆戻り。筋金入りの運転嫌いである。

 

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