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坂東ミカ
ミカはある日を境に実に不愉快きわまりない人間に成り下がった。
もともと取るに足らない自分であったのであるが、さらに「不愉快な人間」の烙印を押してしまったのである。
傍から見たらそれほどでもなかったのだが、無意味に近寄りがたくなり、より変人として育つのに良い環境が出来上がってしまった。
この日を境に、見た目の普通さ、中身の凡庸さ、本人の意味不明な盛上がりにより、本人を含め、誰とも相容れない人生が形成されていく。
ある日からとは、学校だか、家でだか、遺伝子というものも知ってしまった日からだ。
「おいおいおい、そりゃないよ」
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