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知恵熱
やはり、IQ100にはきつかったようだ。※1
医者の見立てでは春風邪。
ここ2週間体調を崩し、とうとう仕事に穴を開けてしまった。
今後のミッションをこなすためにはレベルを下げるしかあるまい。
途中で終わらすわけには行かないのだ。
……
ということで、本章は大幅に端折ります。
2100年台には量子テレポーテーションの研究が進み、
今までオカルトとされた多重人格や輪廻転生やポルターガイストも解明されました。
そして特定の条件を満たす人・物の間では対象に乗り移ることができるようになりました。
2200年台にはいり、数マイクロメートルのサイズの物質のタイムトラベルに成功しました。
タイムトラベルといえば、希望時刻と場所を指定してスイッチポン。
そんなことは、出来ません。
自転だの,公転だの、光速でどうのこうの。
ですからピンポイントで狙えるわけがありません。
どこに届くかなんてわかりやしません。
しかたがないので宇宙線のように照射します。
この、どこに届くかわからない宇宙線がうまく過去に届くタイミングが、天文学的なイベントに呼応しているようだ、ということが判明しました。
その後、古細菌が寄生しやすいシラミとか、中世のヘアピンのRがちょうど磁力の波長に合致しているとか、ある程度年代を絞ることができるようになりました。
そこで時空を超えても死滅しない古細菌のDNAに情報を追加し、寄生させることで情報伝達することを目論む。
結果は……
恐竜絶滅とローマ帝国滅亡と黒死病(ペスト)はIQ226の送った細菌によるものだと結論づきました。
これじゃあただの悪魔の大魔王です。
IQ226の当初の目論見、肝心の自らの手でバッハを作りだすという野望を達成できていません。
そこに、かの似非預言者ミカの再従姉と名乗る人から二つのタイムカプセルが届きます。※3
タイムカプセルは、ガチャポンでした。
ガチャポンには「IQさんへ」、「曾孫さんへ」と書かれたメモがセロテープで貼られていました。
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IQさんへ
さぞお困りのことでしょう。
早速ですが答えを教えちゃいます。
イメージマップは同じDNAの人には伝わります。
バッハの末裔を探して、そいつから発射すればうまくいきます。
なんで知っているかというと・・・
このタイムカプセルを持参したリリアンちゃんに教えてもらったの。
貴方の曾孫にもガチャポン用意しました。
宇宙船に入れてね♡
あと錆びたクリップも必要ね。
では。
2016年吉日
サディスティック・ミカ・バンド−
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一件落着です。※4
第三章も落着です。
第四章につづく。
※1
IQ100とは筆者のことです。
※2
思えば計画に無理がありました。
筋がコロコロ変わるのと話の筋道を通すための調べ物の量が増えてきたからです。
でたらめな内容のようですが一応調べた後に無視して書いているのです。
本来盛り上がる所でもあるのでアインシュタインとかダビンチとかピラミッドとかナスカとかは、
後からエピソードとして追加させていただきます。
どこまで端折るかというと、予定していた三章の主な出来事をお伝えします。
※3
再従姉(さいじゅうし)6親等ぐらい
※4
IQ226は自分の手でバッハに曲のイメージを送りたかったのです。
そこで、あのS・S氏のメッセージを頼りに見事、成功したかも。
BWV1079は彼の発明した回文旋律メガネのおかげかも。
その辺はエピソードとしてそのうちに。
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