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タイムトラベラー
堀之内の見つけ出した論文をIQ226は一読だにしなかった。
目的は一連の論文を完全に末梢することにある。
論文の内容など論文タイトルだけで十分把握できる。
そのまま世間に公表されては困るのである。
今や水面下では常識となってしまった『タイムトラベラー』※を誰が最初に、あるいはたくさん、あるいは誰を…
もはや事実であり、矛盾もない、誰かが成功することも周知である。
結果はすべて目に見えているのである。
しかし、誰がそれを行うか、行ったかは現在わからない。
技術的な面で近年であることが推定され、終末的な意味で残りの時間が少ないことが推定されている。
たった一つしかない栄冠の争奪戦にIQ226も加わったのである
そのためにも、限られた時間の中でいかに『タイムトラベラー』の精度を上げるかである。
預言者ミカは今や引っ張りだこである(水面下で)。
「さて、まずはバッハから」
一応破棄した論文に敬意を表したつもりであった。
「しかし、
この演奏が完成するまでに350年もかかっている。」
HilaryHahnを聴きながら改めてこれから自らの手で作るバッハの偉業をたたえるIQ226であった。
※
『タイムトラベラー』はこの後見つかる予定の物質の名称で皆が昔TVで見た「タイムマシン」のことではない。
「タイムマシン」は今も昔も矛盾だらけである。
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