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本能(新解明国語辞典)

20163/7

本能(新解明国語辞典)

本能(新解明国語辞典)

定義次第

本サイトでも気安く本能という言葉を使ってしまいましたが、あいまいすぎるのであらためて本サイト用に定義しておきます。
ちなみに本サイトでは、本能は受胎後に脳みそができ始めてしばらくしてから生まれるまでの間に作られると説明しています。

 

本能

ほんのう【本能】(新解明国語辞典)

  • 流行言葉ではないのに死語といわれる稀有な命名のこと
  • 言葉遊び用の言葉のこと
  • なんとなく使う分には便利で、正確に使おうと思うとどの場面にも適さない言葉のこと
  • あると邪魔だけどないと困るもののこと

もともとは「本能(ほんのう)とは、動物(人間を含む)が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質(wiki)」ことを指していたらしいのだが言葉遊びのはてに死語とされてしまった数奇な運命をたどった人気キーワードなのですが、スティーヴン・ピンカーの例を出すまでもなくいろいろな場面でなんとなく納得してしまうとても便利な言葉です。

 

これでは困るので、別の定義にします。
ほんのう【本能】(新解明国語辞典)

  • 母体から切り離されたとき、あるいは母体から進化・成長工程を停止させられた時の本体の持っている基本性能のこと。
    基本性能とは、反射で事足りる機能ではなく、ある程度の選択肢が存在し、かつ低次元のレイヤーであり、かつあまり判断に時間を割かなくてよい性能のことのみとする。
    たとえば生存本能は正しくは本能と呼ばない方が混乱が少ないでしょう。
    どうしても使いたい場合は、
    「生物の本能として生存本能があり、人間の本能としては母性本能があり、母性本能はサルやチンパンジーなどにも存在しているかもしれない」みたいにつかう。
  • 基本性能と個性的な性能との境目は曖昧模糊のままとして余計な詮索をしない。
    今後の生存活動においては、この基本性能を順守あるいは一目置かれて、都度決定されていく。
  • これ以外の状態の場面を本能と呼んではいけない。

ただしその種別によって全く性能が異なるので、特定の種別を指す場合はその種別の本能と明言することが必要である。
たとえば猫の本能と、人間の本能に共通項はとりあえずない。

たとえば人間の主な性質には次のようなものがある

  • 泣き叫ぶとなんとかなることをしっている
  • 栄養補給が必要なことを知っている
  • 移動中はおとなしくしていた方が安全らしいことを知っている
  • 放尿や脱糞は気持ちの良い行為であることを知っている
  • 学習意欲がなぜかある
  • 適温に保つとよいらしいことを知っている
  • 真似をすると待遇が良くなることを知っている

たとえば猫の主な性質には次のようなものがある

  • 泣き叫ぶとなんとかなることをしっている
  • 栄養補給が必要なことを知っている
  • 移動中はおとなしくしていた方が安全らしいことを知っている
  • 学習意欲がなぜかある
  • 首根っこをつままれたらまけらしいことをしっている
  • 適温に保つとよいらしいことを知っている
  • 痛かったり、痒かったりするときはとりあえずなめてみることを知っている
  • 動き回るよりは隠れているほうが得策なことを知っている

(さほど差がないが)その違いはきっと遺伝子の違いなのであろう。

ただし、たとえば非常事態には脳や心肺などの生存に必要な器官が優先され、手足なんか見捨てられるなんてことは本能とは呼びません。
これらは本能ではなく、反射的な反応に分類しています。

生存本能は単純反応なので、正しくはただの反射行動の結果の位置づけです
その他優先順位などのさまざまな判断もその単純さで本能か反射かが区分けされます。
たいていここで反論が飛んできます。

個性と区別するための本能なんだからさあ・・・

じゃあ個性も定義します。

個性

こせい【個性】(新解明国語辞典)

  • 性格ともいう。
  • 母体から切り離されたとき、あるいは母体から進化・成長工程を停止させられた後から身につけた特性のこと。
  • 母体から切り離される直前までの特性を本能、切り離された後に生成されていくものを個性と呼ぶ。
  • 切り離される前に決定していることは本能であり個性と呼んではいけない。

こうすると、身体や精神が一般的でない場合は、個性と呼んではいけなくなります。
悪人の子供が同じく悪人だった場合それは個性とは言わず素性といいます
お母さんに似て個性的な姿かたちは素性的なスタイルと呼びます。

生まれる前の身体的特徴が本性なんです。
生まれたときには「本性をあらわしたな」といってあげましょう。

素性

すじょう【素性】(新解明国語辞典)

  • 母体から切り離されたとき、あるいは母体から進化・成長工程が停止する前のオプション特性のこと。
    今後の生存活動においては、このオプション性能をもとに個性が磨かれていく。
  • これ以外の状態の性能を素性と呼んではいけない。
  • 生まれた後の特性は性格(個性)と呼ぶ

 

本性

ほんしょう【本性(ほんじょう)】(新解明国語辞典)

  • 母体から切り離されたとき、あるいは母体から進化・成長工程を停止させられた後から磨かれる特性のうち普段は見せないダークサイドのことを指す。
  • これ以外の状態の性能を本性と呼んではいけない。

性格のうち普段は人に見せていない部分のことを特別に本性と呼びます。
そのためいくら性格が悪くても常日頃から表面化させておけば本性とはは言われないことになります。
「裏表のない人」とはどちらかというと常に性格の悪い人のことを指すのかもしれません。

 

 

 

参考

性格

せいかく【性格】(Wiki)

性格(せいかく)は、その者の性質を表す。人だけとは限らない。
性格という用語はcharacterの訳語として心理学で用いられるようになった。ゴードン・オールポートが述べているように、characterという単語には価値的な意味合いが含まれている。一方で性格という用語には価値的な意味合いが薄いということもあり、日本語の「性格」と「人格」という用語は混乱しやすい。
感情面の個性は気質 (temperament) という先天的傾向に基づくといい、気質から作られる行動や意欲の傾向が性格とよばれる。性格とよく似た言葉に人格があるが、人格には社会的もしくは論理的な内容が含まれており、性格より範囲が広い。なおこの気質はヒッポクラテスの医学における四体液説に由来する。

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