猫の目にサンタと小判
猫に小判は不適切?
猫には赤い色は識別できません。
したがって、クリスマスも雛祭りも、人様程にははしゃぐ気分じゃないはず。
猫が赤信号を無視して横断歩道を渡ってしまうのも致し方がない事なのです。
ところが小判はキチンと金色に見えるようです。
したがって猫に小判を挙げると喜ぶかもしれません。
脳力(脳のサイズ・リソース)が少ないため、必要な機能しか実装していない小動物ではあるので、これは金色を認識することはキット何かに役立つとの判断の上のことでしょう。
ことわざになっているるほどの「猫に小判」ですが、「猫にサンタ」のほうが「何の役にも立たない」として適切なのでは?
そして「猫に小判」は猫に小判が寄ってくるという招き猫系の意味に解釈すると良いのではないでしょうか。
猫の目
猫の視界についてはいろいろなところで解説されているので、改めて述べるようなことはありません。
が実際にどのように見えるかを、部屋の写真や家族の写真など手持ちの写真などで試してみましょう。
ブラウザによってはドラッグドロップできますので、いろいろ確認してみましょう。
赤色の彩度を落とした画像と白黒、セピア調と用意しました。
猫の世界は意外と暗いようですね。紫外線がキラキラだといいんですが(紫外線を認識できるらしいです)。
そんななか、けなげにはしゃぐところを見るとますます♡♡ですね。
猫の目目線
オリジナル
彩度:中
彩度:低
白黒
セピア
サンプル
猫の目目線の解説
このプログラムでは、オリジナルの画像に対して、赤色の彩度を低くしたものを2種類と白黒と、セピア調のものを出力するようにしています。
正確な計算方法が見つからなかったので「なんちゃって版」です。正確に試したい場合はレタッチソフトで赤色の彩度を落とすとよいでしょう。
ただし、本当はどう見えているのかは、ここでは不問にさせてください。
リアルタイムにドットごとに変換するのでサイズの大きい画像は表示まで時間がかかることをご容赦ください。
猫の視界について
猫の視界については沢山のサイトで紹介・解説しているので、詳細はそちらのサイトも参考にしてください。
ここでは簡単に要約を紹介しておきますが、そして親の目目線で見るとちょっとその解説に納得がいかないので私見・異論が少し混ざってます。
猫の視界
- 猫の左右の視野は約200度と言われていて、人間の180度より広いといわれていますが、中心視野でみるとどちらも140度ぐらい(140度以下)と同じ結果になります。
中心視野と対する周辺視野は通常ぼやけてよく見えないといわれていますが、動きを察知する能力は中心視野より高いといわれています。 - 視力は人間ほどはよくない。人間は遠くまで見通せ、猫はせいぜい数メートルであり、逆に近距離もだめで2-センチ前後より近いと焦点が合わないと要言われます。
これは失礼な話です、猫はバカじゃないので必要十分な領域だけに特化させて他は切り捨てているのです。賢いのです。しかしその理由は脳力が低いことに起因していて、要はやっぱり足りないのです。 - 長い間、猫の色覚は白黒だといわれてきましたがそうではなく、猫に限らず哺乳類は緑と青の二種類の色覚受容体しかもたない2色型色覚と言われていましたが、最近になって、波長が450~454nmの青から紫の光、550nm~561nmの緑から黄色の光に加えて500nm~520nmの緑の光も見ることができる三色型色覚者であることが分かりました。さらに人間的には確認できない赤外線の領域まで認識できることが確認されています。対して人間は赤・緑・青の三種類の錐体をもつ3色型色覚のためいわゆるフルカラーで見ることができます。
しかしこの2色型色覚というものが実際にどのように当の本人たちが認識しているのかは確認できていない。人間で赤色の認識ができない患者等の情報をもとに推論はされていますが、そんなことより猫や哺乳類は景色を楽しむという感覚が乏しいのではないかとおもわれ、だとしたら色覚があっても白黒で十分だったりするのではないでしょうか? - 上下の動きに関しては猫のほうが格段に優れています。もともと木のうえで生活していたこともあり、人と比べ上下の移動に対して敏感なのは当然でしょう。
- この色覚の代わりに網膜の光受容体において、ネコは光への感度をつかさどっている桿体細胞が人より数倍多いので暗がりでもよく見えるのだそうだ。ただし真っ暗では何も見えないのは同じことでしょう。
- 猫における目の役割として必要な、素早い動きに対応していたり、逆に細かいものの識別能力が低かったりと、色々な特徴がありますが、これを脳の能力と対比させると非常に、効率よく、考えられた特徴だといえると思います。
- 最近のデジカメを人間に例えると、猫はデビューしたてのデジカメみたいなものではないでしょうか?
レンズは立派なのですが記憶媒体や処理能力が比較にならないくらい劣るのですが、当時はその能力の中で最大限の効果を得られるように努力していたことでしょう。
高解像度の画像を得ることはできても、時間や、役割分担などを考慮すると使い物にならなくなってしまうので、そういうことはしないってことですね。
いえることは、我が家の猫に限っては、そんなことはなく、賢くて、何でも見えて、優しくて・・・
本当によくしゃべるしよくたべるしよくねるし・・・人間の女の子と大差ない・・・

我が家の猫は白黒なので今回は役立たずでした。
参考: アメリカのアーティストが作成したickolay Lamm 氏の作品はこちらからどうぞ↓
人間と猫との目に映る映像を、視野や距離感、感等を比較した画像を紹介しています。
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