それでは つかんでみましょう!

と、その前に前回の補足を。

前回「首根っこをつかむ」ことの賛否について述べてましたが、
そもそも、野良猫の場合はこのつかみ方しかありません。

子猫はなんとでもなりますが、成猫こそ、この持ち方以外は危険です(あなたが)。

重たい成猫の場合におしりを支えたくなりますが、野良にはやってはいけないことと覚えておいてください。

おしりを触らせるのは負け犬だけです。
野良の世界で生きている猫のおしりはさわらないであげてください。

たとえ抵抗しなかったとしてもプライド、自尊心が屈辱的に傷ついていくと思われます。※

 

◇初級編

そもそも「飼い主なんかのスキにはさせないぞ」モードのご主人様への対応なので、

「飼い主の都合で何かをしている」と思わせてはダメです。

「召使が奉公している」と思わせておくことが重要です。

まず、触られることに慣れてもらいます。

肩もみから始めましょう。

とりあえずご主人がまったりしている時が良いでしょう。

体勢もどうでもいいです。

首だか、肩だか、背中だかよくわかりませんが、そのあたりをつかんでみます。

ポイントは、筋をつかまないこと、気持よくさせること。

つかんだ時に皮と肉だけで筋みたいな物の違和感がないようにグリグリ動かしてみます。

グリグリしていくと違和感のある筋が離れていきます。いくようにします。

上手くつかめたら 肩をもむようにモミモミしてあげます。

ご主人が、奉公されてうっとりしてきたら成功です。咆哮してきたら失敗です。

 

 

ダイエット後であれば皮がたるんでいるのでつかみやすいと思います。

ダイエットが必要なご主人の場合はプリプリでつかめる場所がない場合があります。

その場合は首から始め、徐々に範囲を広げていきます。

また同時に複数か所をつかむことにも慣れさせていきます。

どのくらいおしり方面に範囲を広げられるかは、個猫差があるので適切なところで止めてください。

先の野良の話ではないですが、つかみ方、つかみ場所が悪いと、
ご機嫌モードからいきなり戦闘モードにスイッチが切り替わるのでご注意を。
もしも戦闘モードになってしまった場合は、即座に中止しましょう。

深追いはダメです、日を改めます。

 

肩もみモードに十分慣れてきたら、つかむ量を増やしていきます。

前足(手)が引っ張られてバンザイ(前にならえ?)な感じになってくると思います。

その時の手がぶらぶらで無防備になっていることも確認してください。

ここまでいけば、しめたものです。

今までご主人様に仕えていたすべての場面で首根っこをマッサージしてあげてください。

より信頼関係が深まると思われます。

 

初級編はここまでです。

次は中級編。実際に持ち上げてみます。 ⇨中級編

<初級編 中級編 上級編

※番外

「クリップでつかむ」という裏技があるようです。

効果が出ている例もあるようです。

サイズも小さいものから布団バサミみたいなものまで……

筋に対して配慮できないので私は試してもいません。

よっぽどの場面以外ではやらないでください。

 

※野良猫から飼い猫にするときには逆手に取り、おしりを触りまくると負け猫的におとなしくなっていきます。

でも、猫はプライド高くあるべきだと思うので、お勧めしません。

 

野良猫を掴むのに最適な脇根っこのつまみ方もご参考ください ⇨脇根っこのつまみ方

【いやいや始める】首根っこのつかみ方 初級編 でした。 2013/9/8

 

※ 首根っこをつかむことは虐待ではありません 2020・3・25日追記

たとえば、獣医科の医療従事者向けビデオ教材で「猫の保定と取り扱い法」カリフォルニア大学デイビス校編というのがあり、
このビデオのなかで首根っこのつかみ方を解説しています。
消して危険でも嫌がられることでもなく、生存本能的に親子お互いに組み込まれているということです。
移動時はもちろんですが、持ち上げるのではなく押さえ込んで、かつ後ろ向きに引くとより抵抗できなくなると解説しています。

他にもステンレスの診察台はつるつるすべるので、姿勢を整えるのに精一杯で威嚇とか攻撃どころじゃないので作業がしやすいとか、薬の飲ませ方とかを解説しています。数十本あるビデオ教材は主に犬を題材にしています。

これらのビデオは国会図書館に蔵書されていたりします。

 

 

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